三都議弁護や多数の弁護活動を通じて日本を守る最前線に立っておられる素晴らしいTさんにあえて、反論します。
私も数ヶ月前は大兄と同じ意見でした。「保守同士が何故けんかするのかと」。事情を全て理解した今は違います。日本のために妥協してはならないと決意しているのです。再生機構を作った人たちは藤岡先生の履歴を捏造してばら撒きました。信憑性を増そうとして「これは公安情報だ」というウソも付けました。この捏造行為は目的のためなら手段を選ばずという共産主義者の行動のように思えます。政治的には同じ保守であっても、犯罪的行為をした人たちと清廉潔白の人とは明確な違いがあります。
かつて偽石器事件がありました。その犯人はその世界から抹殺されました。歴史の教科書を書こうという人が、偽の歴史を捏造してはなりません。教育に携わる人が捏造などの犯罪的行為をしたら、教育界から去らねばなりません。彼らは「教育再生」などに携わってはならない人達なのです。
いま、扶桑社、再生機構、つくる会の三者協議については他の人も書いていますので、省きます。その教科書が大変な苦労をして出来上がっても、各地の教育委員会は採択しないだろうと思います。「経歴捏造者などの犯罪的行為に関与したものが書いた教科書など採択するな」と全国の教育委員会に強烈な申入れがなされるでしょう。10月28日の評議員会で、ある人は「八木さんはやばい 距離をとれ、つくる会が共同していたら一緒に攻撃されてしまう」と発言し、他の評議員を大いに動かしました。
「仲良くしろ」とか「大同団結せよ」とか「保守同士が争うことは残念」という話は良く聞きますが、それは貶められようとした人に対し、貶めようとした人と同じテーブルについて共同作業をしろということであり、「彼等の行為を受け容れよ」ということでしょう。前者に対する非常に残酷な仕打ちであります。
今盛んに報道されているいじめの問題の一つの原因は「仲良くしろ」という、教師からの指示にあります。戦後、憲法、教科書、文科省、外務省は「仲良くしろ」ということだけを言ってきました。そのことがシナ、北朝鮮、ソ連などをつけあがらせてきたのです。いじめを見たら直ちに「卑怯なことをするな」と叱らなければならなかったのです。
いじめらしきものを見かけたが、いじめたほうを叱れないで、「同じクラスの仲間なんだから仲良くするのよ」と諭している教師が徳永さんに思えてしまいます。このことでいじめられていた、まじめな生徒は「仲良く」を願って、いじめに反撃出来なくなってしまうのです。反撃してこない生徒に対してワルガキはどんどん攻撃してきます。
情報が不足しておられるようですが、私どもの情報によれば、明らかに再生機構は「藤岡はずし」を狙ってきています。小林会長は「再生機構側の執筆者のなかに八木さんが含まれていないなら、藤岡さんを入れるわけにはいかない」と再生機構側に同調しています。そもそも、小林会長は再生機構の発起人であり、代表委員です。会社で言えば創立者の取締役でしょう。その方がつくる会の代表として、三者協議にのぞむという構図自身おかしなものであります。三者ではなく、二者協議なのです。副会長を会談に随行してもらいたいと私達が言いましたら、血相を変えてお怒りになり、「失礼なことを言うな、大事な交渉をしているんだから私が一存で決めるんだ」とまでおっしゃるのです。大事な協議だから、(会長は再生機構にも所属している人だから)協議の補助者として副会長を連れて行くのは当然でしょう。それを拒否するのですから、密室協議をしていると疑われても仕方ないのです。
この二ヶ月、理事会の方々の常識が会長の専横により次々と破られているのです。会長は理事会を代表しなければなりません。理事会の決定を反故にしたり、理事会に三者協議の予定を報告しなかったり、会長の独断を押し付けるなどということは許されません。事態は急を告げています。このまま放置すればつくる会は扶桑社の支援組織かまたは被恫喝組織に堕してしまうでしょう。
Tさんもそうでしょうが、私も八木さんには恩義があります。八木さんご自身はお忘れかも知れませんが、一昨年、小金井市の子供権利条例策定員会での素晴らしい講演を聞かせていただき、その後一緒に食事会に参加しました。また八木さんと西尾先生の新・国民の油断という本のグラビアに、私が七生養護学校で撮った過激性教材写真を使っていただきました。昨年私が出した本「保守の逆襲」の帯の文を八木さんが提供してくれました。また昨年11月に開いた全国防衛協会連合会青年部会(私が幹事の一人)の講演会で教科書問題、ジェンダーフリーの問題を講演していただきました。当然、私以上に八木さんと親しい方もいらっしゃるでしょう。八木さんは若い人だから日本中のあらゆる年齢層に知り合いがいるでしょう。いろいろとお世話になった人も大勢いるはずです。
しかしそのことで藤岡先生の経歴を偽造した八木さんの行動をうやむやにすることは出来ないのです。アエラの記事への弁明については別の機会に書きますが、少なくとも経歴偽造のことは八木さん自身から心から反省し、謝罪を藤岡先生とつくる会に対して行って欲しい、そして数年間は学究の道に戻っていって欲しいと思うのです。
和をもって尊しとする日本だからとて、馴れ合いの輪の中で善悪の判断をないがしろにしないで頂きたいとつくる会の諸兄にもお願いをするのであります。