杉の伐採による崩落発見、林野庁の言い訳

次のメールを4月9日に東京都に出しました。

「東京都環境局自然環境部緑環境課保全係様、先ほど電話したものです。

旧小下沢キャンプすが関場峠に至る川沿いの道は静かで人も余り来ないところですが、最近その中間地点ぐらいまで重機が入り、川の左岸への通路を開設し、その左岸で大々的に杉の伐採をしていたようです。その切られた杉が林道に積んでありました。その伐採現場は土砂崩れが広い範囲で発生しており、それを止めるための土留めがその切られた杉材で何段にもわたり設置されていました。杉の間伐をしているなら分かりますが、ガケ崩れを引き起してまでやるものではないでしょうに。広大な自然破壊を引き起したとしか思えないのであります。そこに行くまでの林道も重いカタピラーで踏み固められて、趣のある林道が、工事現場への道のようになってしまったのも残念であります。納得のいくご説明をお願いします。もしかしたらこの工事が東京都の仕事でなかったらお許しください。そのときは国に問い合わせいただけますか。」

 

そしたら、東京神奈川森林管理署から次の返事が来ました。東京都が行った伐採ではなく国が行ったものだったのです。

拝啓

日頃より国有林野事業につきまして、ご理解ご協力を頂き、感謝申し上げます。また、この度は、私どもの実行している事業につきまして、貴重なご意見を頂き、ありがとうございます。さて、ご指摘の森林を始め、一帯の森林は、樹木の成長に伴って森林内が過密となり、健全な森林の育成と眺望景観の維持等を図るために、抜き切り(間伐)が必要となってきており、間伐の指定がなされています。この間伐の実行につきましては、そうした目的とともに、地球温暖化対策や花粉症対策等の推進の観点からも必要であり、地況・林況等に配慮した方法を採るよう努めているところです。ご指摘の箇所につきましては、林道から非常に奥まった場所にあることから、架線による方法は困難と判断し、作業道による搬出方法を採り、急傾斜地であることから、崩落を防止するために丸太組工法によって作業道を作設するという手法を採りました。しかしながら、ご指摘のとおり一部に崩落があったことも事実であり、これらの崩落した箇所については、土留めや緑化等により復旧を行う予定でおります。また、間伐した材につきましては、多摩木材センターに販売の委託をお願いするなど、一部は多摩産材として流通にのせ、間伐材の有効利用を図っております。そのため、間伐材を運材するトラックが事業期間中、小下沢林道を通行しましたので(トラックの運材は、林道を歩かれる登山者等の少ない早朝と夕方に実施をするなど配慮をしましたが)、登山者の皆様にご迷惑をお掛けしたのではないかと思います。なお、今年度も、目的に沿った森林施業を遂行するため、間伐を実施する予定ですが、今までの経験も踏まえて、より環境に配慮した事業として実行する考えです。今後とも、国有林野事業にご指導ご理解を賜りますようよろしくお願いいたします。敬具

  参考資料

 平成18年度 間伐等実行箇所

小下沢国有林219林班 

 小班  積   間伐率   施業内容

 い   7.00ha   30    間 伐

 い   1.76ha     40%   複層伐

※複層伐の箇所については、伐採後、広葉樹を植栽予定」

以上ですが、この伐採による自然破壊はいかにも酷いものである。急峻な杉の森林を間伐するために、沢に大きな管を数本横たえ、その上に土砂を積んで対岸への道路を設置し、そこに重機を入れて機械による伐採をやりだしたらしい。急峻な対岸に新規に林道を設置した段階で崩落が起こることは素人にもわかることである。いかにも荒っぽい作業なのである。ここの表土は崩落して永久に戻らないのである。誰がこの責任を取るのか。