日野市新年会で「我が家に挨拶に来ないのはけしからん」と議員に怒鳴る人(平成19年1月8日)

1月6日日野市新年会が市民会館のホールで開かれた。市長は遣り残した仕事の片づけをしたいとの抱負の語った。200人ぐらいの市の関係者、功労者等々が互いに挨拶を交わして式は終わり、帰りかけたときある小柄な老人がある議員をつかまえて「何故おまえは我が家に挨拶に来ないのか、年賀状もよこさないで・・・、A議員とB議員は来たのに・・・」と大声でどなっていた。回りの人になだめられていた。多分この人は怒鳴られていた議員の選挙を少しでも手伝った人だろう。そのことが優越感となり、「自分のおかげであの議員は当選できた」という思い上がりとなって、少しアルコールも入った勢いで怒鳴っていたのであろう。

恥を知らない人間というものはこういう人をいう。そして議員というものは誠に賤業なのである。自分の政治的意思を通すためには議席を持たねばならない。そのためには大衆の票を集めなければならない。その議員の政治的主張に共鳴して票を入れてくれる人はごくわずかなのである。その他大勢は、近所に住んでいるからとか、知り合いだからとか、知り合いに頼まれたからだとかで票を入れる人である。その他、挨拶に来たからという人も居る。この大勢の中の少なくない割合で、こういう怒鳴ってしまう人が存在する。

「ボーナスが一杯出ているのだから定期的に飲ませろ」という御仁もいる。こういう手合いにどういう説得をしても無駄である。敬遠するしかない。私は自衛官を28歳のとき退官して民間に転じたが、多くの恥知らずの人間の存在を知った。それまではまともな、尊敬できそうな偉い方々が、これほどまで卑しいことを言うのかと驚いたことが多々ある。

人間どんな落とし穴が待っているか分からない。自分もこういう落とし穴にはまって、卑しい人間に落ちないようにしなければならないと改めて決意すると共に、わが父、わが母がこういう人でなかったことを本当に感謝するのである。

「大衆は大衆でないものを嫌う」オルテガ・イ・ガセット